少額不動産投資のもう一つ大事な点は借りてくれること、そのために何を探る

ミニチュアハウス

投資しようとしている不動産が買えそうだ、と分かっても、買う決断にはすぐにはなりません。借りて、住んで、家賃を払ってくれる人がいないと不動産投資は、何の意味も持たないからです。そこで賃貸物件として需要、つまり「借りたい」と思える物件かどうか、を知る必要があります。

空き家の多い日本。不動産投資にも競争相手は多いのです

今、日本には空き家が増えているのは、不動産投資に興味のある人なら当然知っていることでしょう。5年に1度の「住宅・土地統計調査」の2018年版によると全国にある6242万戸の住宅のうち、空き家は846万戸にも上っています。

2013年の調査より、空き家が26万戸増えているのに、住宅総数は179万戸も増えています。なぜ、空き家増なのに住宅自体の数が増えているのか? 需要を見込んで建てているわけで「日本の不思議」の一つです。一方、空き家のうち「長期不在」という空き家が347万戸あるのは社会問題ですが「賃貸用」の空き家が431万戸もあるのは、競争相手が多いことを示しているのです。

投資不動産にお客様がつくための条件は

いずれにせよ、不動産投資物件に「お客様」がつくには、
1、物件の利便性
・ 最寄駅から徒歩10分以内、その駅自体が快速、急行など通勤に便利
・ コンビニ、ドラッグストアなどが程よく近い
・ 公園、病院など公共施設が近い

2、管理の良さ、メンテナンスの良好さ
特にマンション、アパートの場合、「不動産は管理を買う」は金言です。
・ 管理人は、常駐か、通いか
・ 共有部分のメンテの様子
・ 長期修繕計画、定期点検具合

3、今の時代の設備かどうか
・ セキュリティはどの程度充実しているか
・ オートロック装置はあるか
・ 防犯カメラは設置されて、稼働しているか

などがポイントになります。買う人にとっても土地勘のあるところの方が貸しやすい、とよく言われるのは正しいのです。

不動産業者とのつきあい方もポイントです

こうした情報を詳しく知ろうと思うとどうしても不動産会社が頼りになります。投資不動産物件を扱っている業者は、ひんぱんに物件情報を更新しています。その物件を借りてくれることで、管理にも携われるわけですから、そういう不動産業者を探すことが不動産投資の成功にも結びつきます。

数多い業者の中から選ぶポイントは、地元に根付いている人がいること、長い目でその街のことを考えている人がいることに尽きます。それは、直接話してみないとなかなかわからないことでもあります。加えて、せっかく不動産投資をするからには、投資する人自身もその街を知り、好きにならないとモノになりません。